スキー場の価格、上げられるか分からない問題にどう向き合うか

スキー場の価格、「上げられる気はするが怖い」という状態

 

スキー場の運営に関わっていると、 一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

「この日はもう少し価格を上げられる気がする」

一方で、

「上げて来場が減ったらどうしよう

という不安も同時にある。

この“上げたいけど上げられない”状態が、多くのスキー場で共通しているのではないでしょうか。

 

暖冬シーズンで感じた「本当に天気だけか?」という課題感

私自身、スキー場運営会社で働いていたとき、暖冬のシーズンを経験しました。

来場が伸びない。

「スキー場は雪が降らなければ商売にならない」

という厳しい現実に直面しました。

ただ一方で、自分の中ではずっと引っかかっていました。

本当にそれだけなのか?
他にコントロールできる要素はないのか?

それがきっかけで、気象を学び、
気象予報士の資格を取得し、
需要予測モデルの構築にも取り組みました。

 

需要予測モデルを作って分かったこと「予測しても意思決定は変わらない」

 

実際にモデルを作って運用してみて、分かったことがあります。

予測ができても、意思決定は変わらない

来場者数の予測がある程度当たっても、

・価格を上げるのか
・据え置くのか
・下げるのか

この判断にはほとんど使われない。

なぜか?

 

スキー場の価格判断で本当に問題なのは何か

 

価格を変えたときに来場がどう変わるかが分からない。

問題は、

「価格を変えたらどうなるか」が分からないこと

なぜなら、

来場者数は曜日・天気・シーズン要因などが重なって動くため

 

来場者数は、

・曜日
・天気
・シーズン要因

などが重なって動きます。

その結果、

何が原因で来場が変わったのか分からない

この状態では、次の意思決定に繋がりません。

 

解決策は「価格を動かして結果を見る設計」

そこで必要になるのが、

実際に価格を動かし、その結果を見られる状態を作ること

 

ただし、ここで重要なのは、

単に価格を変えても、

結果が分からなければ意味がない。

条件を揃えて比較することで初めて分かる

 

重要なのは、

・条件が似ている日を選び
・一部の日だけ価格を変え
・来場者数の変化を見る

価格を変えたことによる影響を、あとから判断できる形にすること

 

これができて初めて、

「この価格は問題なさそう」

「この条件では厳しそう」

 といった判断が可能になります。

 

実際のスキー場で進めている取り組み

現在、新潟県のスキー場にて、

2026-2027シーズンに向けて
価格の影響を把握するための設計

を進めています。

 

条件が似ている日を選ぶ理由

 

どの日なら影響を読み取りやすいか

という観点で日を選びます。

 

価格の影響を読み取れる形にする設計とは

 

・一部の日だけ価格を変える

・他の日は比較対象として残す

「やってみたけど分からなかった」を防ぐ設計

これが最も重要です。

 

「分からないまま上げる」か「見てから上げる」か

 

最終的にはこの違いです。

分からないまま価格を上げる
価格を変えた結果を見た上で判断する

意思決定の質が大きく変わります。

 

まとめ:価格は「決める」ではなく「見て判断する」

 

価格は、

勘で決めるものでも

モデルで当てるものでもなく

「見て判断するもの」

だと考えています。

 

スキー場の価格について一度整理してみませんか?

 

もし、

・価格を上げられる気はするが不安がある
・判断に確信が持てない

という状態であれば、

一度整理してみると見え方が変わります。

現在、スキー場向けに
「価格実験サービス」を提供しています。

どのように進めるのが現実的か
どこから始めるのが良いか

30分ほどで整理できます。

具体的なデータがなくても問題ありません。
迷っている段階でも大丈夫です。

詳しくはこちら

 

そとCFO公認会計士 村瀬功

そとCFO公認会計士 村瀬功

日本で唯一のアウトドアビジネスに特化した社外CFO

1980年富山県生まれ、広島県育ち。東京大学経済学部卒。公認会計士・気象予報士。経営革新等支援機関。
社内にCFOが居ない中小・ベンチャー企業に対して社外の立場からCFO機能を担う、日本で唯一のアウトドアビジネス専門の社外CFO。
「豊かな自然の中での非日常体験は人生を豊かにする」と価値を信じ、アウトドアビジネスの健全な発展に寄与することを自らの使命としている。

関連キーワード

関連記事

RELATED POST

PAGE TOP
MENU
お問い合わせ