経験者が語る、失敗しないキャンピングカーの選び方

今、キャンピングカーの人気が拡大しています。

2021年の国内キャンピングカー販売合計額は、新車・中古車を合計して過去最高の635.4億円(対前年比109%)となりました(一般社団法人日本RV協会が発表した「キャンピングカー白書」の2022年版速報レポート)。

なおキャンピングカー市場については、過去の記事「コロナ禍のキャンピングカー販売・レンタル市場とアウトドア業界連携」をご参照。

(出典:一般社団法人日本RV協会「キャンピングカー白書」速報版2022)

そんな中で私もこの度、キャンピングカーを購入しました。
軽キャンピングカーという、見た目は普通の軽ワゴンにしか見えない、小さいキャンピングカーです。

この記事では、

・キャンピングカーの検討から納車までの実録
・キャンピングカーをなぜ購入したか
・どのようにして選んだか
・使い勝手はどうか

等についてお伝えします。

キャンピングカーを購入しようと思う方が増えてくれたり、キャンピングカーを購入しようと検討する方の選ぶ助けになれば幸いです。

 

(1)1年6ヶ月待って納車

 

私が「キャンピングカーを買おうかな」と考え始めたのが2年ほど前、2020年です。
まずは「キャンピングカーについて知ろう」と考え、様々なキャンピングカーが展示される「キャンピングカーショー」に行ってみたのが2020年10月でした。
キャンピングカーショーは年に数度全国で開催しているキャンピングカーの展示会。各ビルダーのキャンピングカーが一堂に会し、圧巻です。

ジャパンキャンピングカーショー2022@幕張メッセ

 

色々見てみて話を聞いた結果、候補に挙がったのが、この度購入した「オフタイムトラベラー3」です。
その後もネット記事を読んだりして情報収集し、どんなポイントで選ぶべきか、経験者が購入して経験した、「よかったこと」「後悔したこと」、等をインプットしました。
それらを検討した上で、買うことを決断し、2020年12月のキャンピングカーショーで購入契約しました。
ビルダーの「スマイルファクトリー」さんが島根県の益田市なので、店舗に話を聞きに伺うことはできず、キャンピングカーショーで関東に来るタイミングでお話ししていました。

購入契約時から言われていたのが、「納車は1年後予定」ということです。
近年キャンピングカーの人気がじわじわと上がっていた中で、コロナ禍になり、人気がさらに過熱。多くのキャンピングカー購入者は、順番待ちの状況になっています。

(出典:一般社団法人日本RV協会「キャンピングカー白書」速報版2022)

軽キャンピングカーは、ビルダーが自動車メーカーから軽自動車(ベース車)を仕入れて内装を改造することで完成します。
仕入れた後の改造の製造工程は2~3ヶ月とのことですが、それよりも大幅に順番待ちの期間が長かったということです。
「キャンピングカー業界の供給が需要に追いついていない」という現実をまさに実感した次第です。
キャンピングカー製造の技術は一朝一夕には蓄積できないそうで、需要が増えても供給体制がすぐに整えられるわけではないとのことです。

ということで、購入時より「1年後の納車」を待っていました。
しかしながら、実際の納車は「1年6ヶ月後」でした。

6ヶ月の遅延の原因は、「半導体不足」問題です。

中国からの半導体の供給に大幅な遅れが生じ、スズキからベース車のエブリイを仕入れることがしばらくの間ストップしていました。

結果的に納車は契約後1年6ヶ月後の、2022年6月となりました。

 

(2)キャンピングカーをなぜ購入したのか?

 

私がキャンピングカーを購入しようと考えた動機は、「もっとアウトドアを楽しみたいと思ったから」です。

私は都会(神奈川県川崎市)に住んでいるので、普段は車はあまり使いません。電車を使えばたいていのところへ行けます。
そのため、これまでの人生で私は車を所有したことはありませんでした。
趣味のスノーボードに行く時も、友人の車に乗せてもらったり、新幹線やバスで行くことが多かったです。

しかしながら、アウトドアビジネス特化で独立開業することもあり、これからはキャンプ等多くのアウトドアレジャーを楽しみたいし、気軽に行きたい。そう思い、寝泊まりできる車としてキャンピングカーが欲しくなりました。

移動手段としてだけの価値を考えれば、電車や、必要に応じたレンタカーの方が経済的にはメリットが大きいのは今も同じです。しかしながら移動手段にとどまらない、楽しむ目的・「趣味」としての価値が増してきた、と言い換えることもできます。

自分の仕事も「アウトドアビジネス特化」と打ち出していますので、アウトドアは趣味でもあり仕事の一部でもあります。
「キャンピングカーでレジャーし仕事している」ということ自体が自分のブランディングの1つになるという狙いもあります。

 

(3)キャンピングカーをどんな基準で選んだのか?

 

ジャパンキャンピングカーショー2022@幕張メッセ

購入動機から考えて、キャンピングカーでやりたいことは以下の3つと考えていました。

①アウトドアに行きたい、旅に行きたい
②普段使いしたい
③車内で仕事したい

①について
上述のとおり。一番メインのやりたいことです。

②について
たまに行くレジャーのためだけの車ではもったいないと考えます。
近所の買い物、家族の送り迎え等、普段使いでも使いたいです。
車を持っていなかった自分にとっては1台で普段からレジャーまで使えることが理想、というか必須です。

③について
車内で快適に仕事ができる環境ができれば、仕事をする場所にとらわれず、どこにいても仕事ができます。ワーケーションのような働き方を実践できます。そうすると平日にレジャーを楽しむことも可能になります。それはアウトドアレジャー業界のように平日の収益化に苦心されている業界への貢献にもなります。

 

(4)必要な機能とは?不要な機能とは?

 

やりたいことが明確になると、選ぶ基準が明確になります。
キャンピングカーと一口に言っても、タイプや機能が様々あります。
その中から「どの機能が自分には必要で、どの機能は不要か」が見えてきます。

①必要な機能

フラットシート
…座席を倒すことで平らになり、快適に寝られるスペースができあがります。

フラットシート

スマイルファクトリーHPよりオフタイムトラベラー3紹介

 

テーブル・棚
…仕事ができるスペースとしてテーブルスペース。

テーブル

スマイルファクトリーHPよりオフタイムトラベラー3紹介

 

電源(サブバッテリー)
…PC等の電化製品の充電のために、&エアコン使用に、できればほしい。ただこの機能は付けずにモバイルバッテリーを持つというのも1案ではあると思います。

電装設備

スマイルファクトリーHPよりオフタイムトラベラー3紹介

 

断熱処理・結露防止
…車の内装を剥がして、断熱処理や結露防止加工をしてくれます。これはDIYが得意な人は自分でやってしまうのかもしれませんが、私には無理。

断熱処理

スマイルファクトリーHPよりオフタイムトラベラー3紹介

 

②不要な機能

シャワー不要
…銭湯・温泉に行けばいいと思っています。むしろそれが楽しみ。

シンク不要
…料理を車でしたいとは思いません。キャンプ場でやるので十分かと。

トイレ不要
…近くに施設のトイレか公衆トイレがあるところを選べば、これも不要です。

シャワー・シンク・トイレは、掃除をまめにする自信が全くないので敬遠です。

 

(5)自分に最適なのは軽キャンパー

 

こうして必要な機能/要らない機能が明確になると、選ぶキャンピングカーのタイプも決まります。

キャンピングカーには、

・キャブコン(トラックベース車)
・バンコン(バンタイプ)
・軽キャンピングカー(軽キャンパー|軽自動車ベース)

等があります。

キャンピングカーの種類と価格帯

 

様々なキャンピングカー

L.T.キャンパーズ提供

 

このうち、上述の私のやりたいことを満たすものとしては、
軽キャンピングカー(軽キャンパー)
になります。
特に、「普段使いも可能」という点で、軽キャンピングカーがベストです。

我が家が3人家族ということで、軽でも収容可能です。

 

(6)数ある軽キャンパーの中でどう選んだのか?

 

軽キャンパーに目星をつけ、キャンピングカーショーの会場を見て回りました。
軽キャンパーのビルダーは10社ほど出展していました。

その中で私が選んだのが、スマイルファクトリーさんの「オフタイムトラベラー3」です。

決め手として一番大きかったのが、「仕事場としての使いやすさ」です。
デスクとしての機能に関して、オフタイムトラベラー3はとても使いやすいのです。

他のビルダーのキャンピングカーで多かったパターンが、フラットシートに「ちゃぶ台を置くスタイル」、または棚のキットの一部としての机がセットされているものです。
この場合、机の高さは低くなることが多く、フラットシートにあぐらをかいて座るスタイルとなってしまいます。
それでは短時間ならいざ知らず、中時間以上の作業での快適性が劣ります。

一方で、オフタイムトラベラー3は机の高さが高くしかも広い(2段ベッドの上段にもなるので)。
かつ机で作業する際の座る場合には椅子が少し上がるようになっているため、椅子が高く、あぐらではなく普通の椅子に座っている感覚になり、快適です。

 

デスクとしての使いやすさ

左がオフタイムトラベラー3(スマイルファクトリーHPより)|右が他社モデル

 

このように、デスクワーカーにとって使いやすいデスクの仕様になっていることを含め、「オフタイムトラベラー3」は私にとって、余分な機能は付いておらず、ほしい機能のみクオリティ高く使いやすい仕様で備えています。それが、私が決めたポイントでした。

 

(7)軽キャンパーの使い勝手のよさ

 

キャンピングカーの中で一番小さいカテゴリーである軽キャンパーですが、意外に大容量なのです。

身長184cmの私が寝られるスペース。
隣にもう一人寝られる(ギリギリで)。
棚として使っているところにさらに棚スツールを追加すれば、そこも寝られるスペース、つまり2段ベッドに。
MAXで大人4人が寝られます(かなりキツキツですが)。

それだけの積載要領なので、
キャンプ道具を積み込んでもよし、
スノーボードの板も大丈夫、
折り畳み自転車も積めて行けます。

また、軽なので、
燃費よし。
運転・駐車簡単。

手軽に始められて使い勝手のよい軽キャンパーは、キャンピングカーを検討される方にオススメです。

そして気になる価格面でも、他のキャンピングカーと比較して価格も最も安いです。

 

(8)移動+レジャー+仕事

 

 

このようにこだわって選び、1年6ヶ月待ったキャンピングカー。
6月に島根県益田市のスマイルファクトリーさんで納車し、7泊8日車中泊しながら川崎の自宅まで運転して帰って来ました。

また先日は新潟に出張に行き、車中泊しました。

「移動し、レジャーを楽しみ、仕事もする」ことに関して快適に利用しています。
1ヶ月経ちましたが、今のところ1人で利用することが多く、1人では問題なく快適に過ごせています。

これからの季節、真夏のキャンプや真冬のスノーボードで快適に過ごせるかどうか、楽しみにしています。

今後、キャンピングカーをアウトドアに、仕事に、大いに活用します。

 

以上、「キャンピングカーの検討~購入~納車~利用1ヶ月の状況」を報告しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

何か面白いネタ等出てきましたらまた報告します。

私の記事見てキャンピングカーほしくなった方いたらうれしいです。
待たずに購入できるといいですね!

そとCFO公認会計士 村瀬功

そとCFO公認会計士 村瀬功

日本で唯一のアウトドアビジネスに特化した社外CFO

1980年富山県生まれ、広島県育ち。東京大学経済学部卒。公認会計士・認定事業再生士。経営革新等支援機関。
社内にCFOが居ない中小・ベンチャー企業に対して社外の立場からCFO機能を担う、日本で唯一のアウトドアビジネス専門の社外CFO。
「豊かな自然の中での非日常体験は人生を豊かにする」と価値を信じ、アウトドアビジネスの健全な発展に寄与することが自らの使命と感じている。

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